🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第10章 共に永遠に――――…
男性はホッとしたのか自分もカップに口をつけた。
「で――――…妻は…どのように…亜子と沈んでいったのですか?」
早速…本題に入り――――私はコーヒーを飲むのをやめた。
「どう…と……そうですね――――…」
私は、目を閉じてあの日――――夢に見た光景を思い出す。
冷たい…歪んだ海の音――――…
頬笑む……女性の視線の先には……
手を伸ばす…髪の短い女性の姿。
そして、場面がかわり――――…
慌てる男性の…叫び声…。
「何かを――――胸に抱きしめ…手を伸ばしていました…。
その伸ばした手を――――…掴もうと…頬笑む……短い髪の女性…。
二人の手が重なり――――…髪の長い女性が大事に手にしたモノを二人で確認して……目を閉じて――――…更に沈んでいきました」