🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第10章 共に永遠に――――…
私が見たのは――――そこまで…
どんどん沈み…
私から距離が離れていき…
私は…クルーザーの方へと…場所を移されたのだ。
「やっぱり――――…浮き上がってくる気がなかったんだ……」
男性はボソッと呟いた。
そう――――…
事故で落ちたと言っていたが…
二人はアイコンタクトで――――このまま沈む事を望んでいた。
「海に落ちる前――――…妻は何かを落としたと…慌てていたんだ……何か分かりますか?」
「――――ブレスレット…?でしょうか?しっかり握りしめていて…沈んでいく時には分からなかったのですが……遺体と共に貴方の元へ帰ってくるはずです」
「ブレスレット…?」
その言葉に――――男性は固まった。