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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第3章 歌姫の悪夢


すると、その姿に苛立ちを増した女性が――――手元にあったテレビのリモコンをLaLa(ララ)に投げる。


ゴカン――――!


と、リモコンはLaLa(ララ)の額に当たり…(痛っ!)と、声が飛ぶ――――…



(うるさい!うるさい!うるさい――――!誰のお陰でここまでこれたと思ってんだ!私がお前の声に!歌声にスポットライトを当ててやったんだ!
 それなのに――――もう、歌えない?限界!?そんなの知らねぇよ!なら、脱げ!脱いでその顔と体で――――私に贅沢させろ!)


女性はリモコンや雑誌では飽きたらず…重量のある椅子を持ち上げLaLa(ララ)に投げつけた!


(やぁぁぁぁぁぁだぁぁぁぁぁぁ!)



ゴドガゴガシャン!



椅子がLaLa(ララ)に直撃し――――物凄い音が部屋に響いたが――――それは一瞬で…


椅子が床に転がった後は――――静かな“無”の空気がそこに広がった。



(ハハハ――――…私の言うことを聞かなかった罰よ…ほら――――もう、痛い目にはあいたくないでしょ…喉を暖めて…リハに行くのよ……LaLa(ララ))



(――――…)



(LaLa(ララ)!何とか言いなさい!――――LaLa(ララ)!)



しかし――――女性の声が部屋に溶けるだけで…


椅子の下になっているLaLa(ララ)からは…何の返事もない…。



私は目を背けたかった……


椅子の着地地点からジワジワと…血溜まりが広がって行き――――…



ゴド…と、椅子の背もたれが床に落ちた音と共に――――LaLa(ララ)がどうなっているのかが見えた……



(キャッァァァァァァァァァァァァァ!)



女が投げた…椅子の背もたれが……


LaLa(ララ)の頭を直撃していた…しかも、女が力任せに投げた事で椅子の重量が更に増し――――LaLa(ララ)の頭を押し潰したのだ…。



――――即死…


私は眉間がベッコリと凹み…目玉が圧迫により左右に飛び出し…眼球を繋ぐ筋肉の筋で顔面に止まっている状態に――――吐き気を感じた。


――――最悪…だ…


子供に…あれを投げつけけたんだから……





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