
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第3章 歌姫の悪夢
「――――…悪夢…でした…」
私は、さっき見たLaLa(ララ)の最後を皇輝さんに話した――――。
皇輝さんは、LaLa(ララ)の最後に眉を寄せ…「マジか…」と、深くため息をついた。
「それに――――“限界”で歌えないと……あの、マネージャーの叔母に訴えていました…」
「限界?――――あ~…そう…なんだ…」
皇輝さんは顎に手をおき…何か考えていた。
「歌いたくないって感じじゃなくて…“歌えない”って感じじゃないかった?」
皇輝さんの言葉に私は…夢の様子を思い浮かべる…が、私にはよく分からなかった。
「――――まぁ、明日……LaLa(ララ)を捕まえるか…」
皇輝さんは、何かを決意したのか…「よし!」と、言って私の手をキュッと握った。
