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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第12章 距離と溝


しかも、夜――――…ちゃんと寝ていいないのか…


寝返りが多かったり…夜中に目か覚めたりと、――――…朝方テンションが低いことがある。



「大丈夫かな?未來ちゃん…」


「また――――」


岳さんは“睡眠障害”と、いいかけて口を閉じた。


美希さんの前で――――未來ちゃんの睡眠障害の事を言うのは気が引けたのだろう…。


壮絶な引きこもり生活と睡眠障害で幾度となく暴れ…倒れ…病院に運んだ美希さんと岳さんの苦労は…戦場だったにちがいない。


俺と出会うまでの、約5年間――――…


未來ちゃんは寝ることを恐れ…


部屋を歩き回る…そして、体力がスマホのバッテリーのように“プツン”と、切れるのだ!

バタン――――と、部屋で倒れる未來ちゃん…


強制的に睡眠をとらない限り…彼女は眠ることを避けていた。


そんな究極の時期とは違うが、未來ちゃんの様子は何かその時を思わせるモノを感じさせる。


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