🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第12章 距離と溝
「食欲ないなら――――ホットミルクでも飲む?」
「あ――――…あっ、はい…そうですね…固形物は…喉を通らない気がします」
いつにもまして、疲れている未來ちゃんを気にしつつ――――俺は“夢ノート”を開いた。
すると、そこには――――…事故、自殺、喧嘩のすえの撲殺…等々…バリエーション豊富な“死”が書きなぐられていた。
一番多いのは事故だが――――…交通事故が目についた。
未來ちゃんは夢の中ではほぼ動けず、夢を見せられるだけだ――――…日にちは風景や事故当事者の会話で推理するしかない。
最近は、視界を泳がせ部屋の様子や会話を聞く余裕があったが――――…
このノートからは、余裕の“余”の字もない。