🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第12章 距離と溝
で――――…
俺はその提案を受け入れるしかなかったわけで…
「少年よ、凄い顔だな!」
「うるせぇ…変態消防士…」
俺は――――定期的に通っているジムのダンベルを手に満面の笑みで話しかけてきた変態消防士の三井(みつい)に、テンションの低さを指摘され睨む。
「聞いたぞ――――、未來ちゃん家を出たんだって!?」
「出てねぇ~し!ちょっと、環境変えるだけだし!」
一応、未來ちゃんの事を引きこもり時代から知っている変態消防士の三井はダンベルの重さを変えながら筋肉を鍛える。
「少年と出会って――――不眠症も治り…順調だと思っていたが……フムフム…少年よ…しつこく迫ったのか?」
「迫ってねぇ~し!逆に進展もしてねぇ~し!」
俺の言葉に少し哀れみの表情を見せる三井にイラっとする。