🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第12章 距離と溝
「また、夢の件で眠れない日々が続いたら、厄介だと思ってな――――」
「だよな、俺が力になれるなら全力で力になるのに…」
最近、何かを考え込むような様子だった未來ちゃん…
マジで心配だ。
「俺も――――ホテルに泊まって…」
「帝王ホテルは、一泊一万円は最低でも取られるぞ…君にそんな金があるのか!?」
一泊…一万円…?
それが――――何日?無理だ…月子さんや未來ちゃんはオーナーの権限で無償で泊まれるとしても…俺は…無理だ~!
「帝王ホテルって……凄いホテルだったんだ…」
「今更ながら何を言っているんだ?少年よ――――帝王ホテルは我が国を代表するトップオブトップのホテル!天皇はもちろん国のトップが他国の首相などをお招きするさいに使われる…かな~~~り、敷居の高いホテルだ!」
三井は更に重いダンベルを選ぶとそれを持ち上げ――――二の腕の筋肉に負荷をかけはじめた。