
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第13章 再び眠れない
景色を眺めつづけ――――…
朝日を見た。
ビ高いビルとビルの天辺に…薄く――――光が指す。
暗かった景色が…日の出共に…明るくなる。
ビルの影はまだまだ暗く――――…
夜を囲っている。
朝が始まるのに…夜を引きずろうとしている…
光のコントラストが半々になる頃には…
私は全身が脱力し――――思考は停止しているのに…
眠れない状態になっている。
食欲もない…
排泄欲求もない――――…
ただの …この体勢か楽で…そのままでいるだけ。
「朝が来た――――…」
ほとんどのビルの頭が太陽に照らされて――――…朝が来たのだと認識した。
だが――――…ビルの下の方…影の方は…まだ夜の雰囲気を纏い…無理やり夜を続けようともがいている。
――――まるで…寝れない私だ。
