
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第13章 再び眠れない
暑いシャワーを浴びても頭はボーッとしたままだが、おばあちゃんのお店に向かう。
「未來ちゃん――――おはよう」
「お、おはよう…ございます」
店に入ると皇輝さんが先に入っていて、入り口の生け花を生けている最中だった。
「皇輝さん…早くないですか?」
「あっ、へへへ――――未來ちゃんのこと気になっちゃって。早く来ちゃった!」
皇輝さんは手に花を抱え笑っている。
「私は――――元気ですよ!昨日も少し寝れましたし…」
「夢――――見た?大丈夫だった?」
皇輝さんは心配そうに私の顔を覗きこむが
…私は視線をそらしてしまう。
「だ、大丈夫です――――」
「なら…いいんだけど…何かあったらすぐに駆けつけるからね!」
――――やっぱり…優しいなぁ…
この優しさに…甘えちゃダメだってわかってはいるけど…
恋しくなる…。
