
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第13章 再び眠れない
甘えちゃダメだって分かっていても…
そう言うこといっちゃう自分にうんざりする。
――――もっと…自立しないと…
私は皇輝さんの手で作り上げられていく花を見ながら思う。
そして――――何事もなく…今日と言う日とを始められる気がした。
お店を開け――――…昼近くなると、チラホラ客が入ってきた。
最近は、旅行客も増えホテルの利用者が戻ってきた。
そのせいか、外国人のお客様が増えた気がする。
おばあちゃんは軽い英会話ぐらいなら出来るらしく、注文も商品の説明も完璧てある。
私も、見よう見まねで接客をする。
皇輝さんは――――英会話がまるっきりダメ見たいで…「さんきゅー、おーけー、おーけー」しか、使わない。
まぁ、厨房から出ないからいいんだけど。
なんか、外国人さんにオドオドしている皇輝さんがしんせんである。
「大学の時、外国留学生の相手と対戦したことはあるけど…会話はしないからな」
と、皇輝さんは英会話への苦手意識を見せていた。
「お~、今日は一段と繁盛してますねぇ~」
「あら、川島(かわしま)さんいらっしゃい」
お昼を少し過ぎた頃、常連の川島さんがお店の暖簾をくぐって入ってきた。
しかし、いつもなら空いている時間帯に客がいることに驚き笑顔を見せた。
「川島さん、カウンターでもいい?」
おばあちゃんが気を利かせ、一人でもくつろげる端のカウンター席に案内する。
「ワシは月子さんの親子丼が食べられたら満足だから――――場所はどこでもいいよ」
繁盛していることを喜んでくれる川島さんに「いつもありがとう」と、おばあちゃんは暖かいお茶を差し出す。
