
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第13章 再び眠れない
「未來ちゃん、顔色悪いけど…大丈夫かい?」
おばあちゃんの隣にいた私は、川島さんに体調の事を言われ少しビクッとなる。
「き、昨日――――夜更かししちゃって…」
「若いからって夜更かししてると――――年取ってからガタがくるよ?気をつけて」
川島さんは笑いながらお茶を一口すすった。
その後、川島さんは好物の親子丼を食べ――――いつものように皇輝さんの生け花をスマホのカメラで撮影して嬉しそうに帰って行った。
「川島さんは……本当におばあちゃんの親子丼好きだよね?」
「ここが出来た頃からの常連だからね――――川島さんの不動産屋さんがホテルの近くにあるから…フラッと来てお昼や晩御飯を食べるって感じよね?」
「川島さんって…独身?」
おばあちゃんは「ん~っ」と、少し考えて…
「奥さんやお子さんの話は聞かないから…独身だと思ってたけど……そう言えば、知らないわね」
不動産屋さんの川島さんは…50過ぎの少しお腹の出たおじさんである…。
いかにも、地元の不動産屋さんの社長!で、感じのいいおじさんである。
ハゲてはいないが…体型の崩れ始めたおじさん感は逆に愛くるしくもある。
