
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第13章 再び眠れない
「かっ、川島さんは――――なんで…ここに?」
「あっ、仕事だよ!ここでお客さんと打ち合わせ……」
川島さんは、少し離れたテーブルを指差す…
そこには、いくつか物件の資料を広げたテーブルに女性と男の子が座っていた。
「ご、ごめんなさい――――…お仕事中に…お手間をとらせました…」
「いやいや、顔色悪かったし…こんな場所じゃなくて早く部屋に戻って寝た方がいいよ?」
川島さんは心配そうに私に手を振り仕事に戻っていった。
「――――こ…コーヒー…」
夢の中でも気にしていたコーヒーに手を伸ばす。
が――――…見事に冷めていた。
だけど、グビッと飲める温さにちょっとホッとする。
まだ、コーヒーが美味しいと感じる舌が残っている。
