
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第13章 再び眠れない
引っ越し前、もしくは引っ越し後の部屋…と、言う感じだ。
辺りを見渡しても、最初から血なまぐさい状況じゃないことにホッとする。
すでに目の前に死体が転がっている…と言うことはざらにあるから…
昨日の夢はまさにそんな感じだった。
前触れもなく――――足元に死体とか…
気持ちいいものではない。
『――――ここにするの?』
『そうね…はじめはこんな場所でひっそりと始めるのがベストなんじゃない?』
歪んで聞こえる声に私は眉を寄せてしまう。
何年夢を見ていようが――――…この声の歪み…音の歪みは…慣れない。
気持ち悪い――――…
すると、女性が部屋に入ってきた。
キョロキョロと部屋を見渡し、手にしていた物件情報と色々と照らし合わせている。
『防音って言うのが魅力よね』
女性は玄関に向かって話をする。
もう一人は入ってこないのか、モタモタしているのか…『防音?』と、彼女の言葉を聞き返す。
『基本――――防音の方がご近所に迷惑がかからないでしょ?でも、そうなると……金額が高くなるのは…しょうがないわよね?』
女性が手にする資料にはザックリたが金額が記載されていた――――…
