
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第13章 再び眠れない
金額を他の資料と見比べている女性に視線を向けると――――…
ふと、川島さんがホテルのカフェで接客していた女性の事を思い出す。
――――こんな…人だったかも…
そう思うと、記憶の端っこにあった女性の顔を思い出そうと夢の中の女性の顔をマジマジと見てみる。
『――――さっきの女性に…似てるような…』
私は思い出せない自分の記憶力の無さにガッカリする――――が、ノロノロと入ってきたもう一人の存在で『あっ!』と、思い出す。
中学生ぐらいの少年――――!?
そう、やっぱり川島さんが相手していた親子だった!
『母さん――――ここ…前の場所に近くない?』
『あら、逆に近い方がいいかと思ったんだけど…』
親子の会話に、疑問を持ちつつも…私は二人を見続ける。
