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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第13章 再び眠れない


『やだよ――――…』


『あら、そう?』


母親は息子の提案を聞き流すように再び資料に視線を向けた。


と――――…何もない部屋から外を眺めている少年がため息をつく。



『ねぇ――――母さん…お腹減った』


『ここ見たら、何か食べて帰ろうか?』



なんとも穏やかな会話に歪んで聞こえる声なのに何故かホッコリしてしまった。


――――おかしいなぁ…このあと事故でもあるのかな?


挨拶した程度の…通りすがりの親子だが――――なんだか事故や事件に巻き込まれるのは辛くなる。


『この親子に…何があるの?』


夢は確実に“死”を見せてくる。



私の意思とは関係なく…。





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