
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第13章 再び眠れない
部屋を一通り見た母親は、資料の端を少し折り曲げ――――『今のところ一番いいわね』と、息子の意見は無視して嬉しそうにわらった。
――――息子がヤダって言ったのに…“一番いい”って…
なんだか外を眺めている少年が気の毒になってきた。
『ねぇ、僕たちは自由なんだから――――もっと遠くに引っ越そうよ』
外を眺めながら少年は、ここに決めてしまいそうな母親に意見する。
『は?――――ここはあの人が作った地盤があるのよ…それを使わないでど~するの?』
『――――そんなの…いらないよ』
少年は母親に冷たい視線を向けると――――…強めに睨む。
『そう言う目――――…あの人にそっくり…』
母親は少年の目をうっとりとした感じに見つめる。
私は背筋がゾクッとした!
ヤバい…あれは…母親が息子に向ける目だろうか?
不安と共に…気持ち悪さが私を襲う。
