
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第13章 再び眠れない
『母さん――――僕はあの人じゃない……』
『分かってる――――…』
母親は嬉しそうにそう言うと、『あの人はもういないから…少し懐かしくて』と、少し遠目をする。
――――あの人?もう、いない?
なんともまたもや不思議なワードが出てきて私は頭をひねる。
『母さん――――帰ろう』
『ええ///そうね』
親子は下見に来た物件から出ようと――――…玄関に向かう。
すると――――バタバタ!と、何人もの足音に二人はビクッと体を固まらせた!
と、同時に乱暴に玄関が開かれ――――玄関まで戻っていた二人を無理やり部屋に押し戻した!
『キャァァァァ!』
『母さん!』
二人の悲鳴と声が重なり更に歪んで聞こえ――――私は耳をふさぐ!
だが、これは耳から入ってくる音声じゃない!頭に直接響く声や物音だ…バタバタと乱雑に乱れ押し入る音と抵抗し叫ぶ母親の声は――――頭を支配し歪み聞こえる。
