
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第13章 再び眠れない
すべて歪んで聞こえる私は耳を押さえたが――――…脳に直接はいる音声に…気が狂いそうになる!
『誰か――――!誰か!早く…救急車を!』
パニックが極限になったスマホで救援を願う女性は泣き出していた。
泣きたいのは……部屋の真ん中で…立ち尽くす少年なのに――――…
騒ぎを聞き付けて入ってきた…女性がもはやその場では悲劇のヒロインにしか見えなかった。
泣き叫び――――助けを呼ぶ…女性に…
上着を着せてあげたり、背中を擦る男性がチラホラあらわれ始めた。
すると、遠くの方なら…微かにサイレンの音が聞こえて塗る。
――――救急車…来た?
歪んで聞こえる救急車や警察車両のお出ましに――――少しだけホッとする。
