
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第13章 再び眠れない
しかし、歪んで聞こえるサイレンの音は…かなり不愉快で頭がいたくなってきた。
――――起きないと…
そう思うのに、意識は夢の中で空回りしいてるのか…思うように目が覚めてはくれない。
『嫌だ――――…おきたい!』
私は立ち尽くす少年とは対照的にその場にうずくまってしまった。
バタバタと夢の中は騒々しくなり初め――――…私の頭も歪んだ騒音で支配される。
頭が――――痛い。
吐き気がする。
なんだろう…
こんなこと……今までに何度も経験したのに…今回に限り…こんなに気分が悪くなるなんて!
『母さん――――…』
――――母さん……
少年の声が歪んだ雑音の中に消されていく…
もう、無理……
誰か……
助けて。
