
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第14章 女神の糸
浴室から聞こえるシャワーの音を聞いては――――…私は癒され…
ん?
あれ?
シャワーの音が――――聞こえない?
確かに…藤橋さんは浴室に入って行く音は聞いたのだ…
浴室の扉に耳を当てても――――…
中で藤橋さんがシャワーを浴びている音が聞こえない…
「藤橋…さん?」
気づかれた?
眠気と戦いながら――――…それでも悪夢見続ける彼女の精神状態は…限界に近い…
ほぼ思考も停止している感じだったのに…
盗聴されていることに気がついた?
――――ヤバい…
ここは……部屋を出た方が――――…
いや…限界の彼女は…もしかしてシャワーをする気力すらないのかも…
私は、後者を期待し…
恐る恐る浴室の扉を開けた――――…
私は…
天才なのかもしれない…。
