
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第14章 女神の糸
私は彼女のやつれた表情に…夢を見たくない――――と、抗う過酷さに頭を抱える。
――――藤橋さんを守りたい…
そう思うのに…体が動かない。
彼女の力になりたいと――――…彼女の愛を全て私のものにしたいと…
過去の自分を捨てて――――…こんなに側にいるのに…
私は…
助けることが出来ない!
あぁ――――ボスは…なぜ彼女にこんな過酷なことをさせるんだろう。
彼女の癒しになりたいのに…
私は…
まだ、……なれない。
「藤橋さん……貴女の代わりに…なりたい…」
私は、ベッドに力なく横たわる彼女を抱きしめ――――…口づけした。
