
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第14章 女神の糸
「う――――…ぅ…」
彼女の意識が――――戻りそうだ…
私は、部屋に戻ろうか…と、悩む。
すると、タイミングよく――――ボスからメールが届いた。
【今までよく我慢した――――…もう、貴女の女神に正体を明かしてもいいですよ…。
これからは、貴方が彼女の救いになりなさい…貴女の望みが叶いますよ】
心臓がギュッ――――と、掴まれた感覚になった!
「ボス――――…ボス!」
私は、藤橋さんとは別の幸福感に包まれ身もだえた!
嬉しい――――嬉しい…
上田 四葉(うえだ よつば)を捨てて――――約3年…
嬉しい…嬉しい…
ぁぁ――――あぁ…
やっと――――やっと…
貴女の――――…私になれる…。
私は嬉しさなあまり――――ボスに電話をかけた。
『もしもし……黒羽?ハハハ――――電話してくると思った…///可愛いね…そこに女神様はいるのかな?』
「はい!浴室で倒れていました…今はベッドで寝ています」
『そう――――なら、このスマホを彼女の耳元に当ててくれないかな?彼女に――――…聞いてほしいことがあるから…』
寝ている彼女に何を言うのか知らないが――――私は言われた通り…
手にしたスマホを藤橋さんの耳に当てた。
『――――……――――…』
なにかを囁くボスの声は私には聞こえなかったが…
『黒羽――――もう、いいよ』
と、終わりの合図だけが聞き取れた。
