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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第14章 女神の糸


藤橋さんは、まだボーとしているのか…それとも…


全てを察して――――黙っていているのかは定かではないが…


私の事を見つめる。



――――あぁ…あぁ…


こうして向かい合うなんて…何年ぶりだろう――――…



あの日…教室で語り合った日が…昨日のように思い出せる。



すると、藤橋さんはベッドから起き上がろうとする!



「ちょ…無理しちゃダメ――――…体が弱ってる…何か欲しいのがあるなら私が取りに行くよ?」



「――――えっ…あ……なら…お水を…」


喉が乾いていたらしい藤橋さんに私は冷蔵庫にあるミネラルウォーターを差し出す。


「///ありがとう…ござます」


「ううん――――私が…藤橋さんに、なにかをしてあげたかったの」



ベッドに腰をおろした私を不思議そうに見つめ――――受け取った水を静かに飲む藤橋さん…



可愛いなぁ…


綺麗だなぁ…


カッコいいなぁ…




そして――――…不安そうだなぁ…




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