テキストサイズ

🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第14章 女神の糸


「あの……その口調……」


「あっ、///あっ、そうだよね――――この姿でこの口調は…気持ち悪いよね?でも――――藤橋さんには…ちゃんと私を見て受け入れて欲しい…から…」



「本当の…黒羽…さん?」



私は体に力を入れ――――…目を見開き…藤橋さんを見つめた。




「私――――…上田 四葉(うえだ よつば)だよ」














「――――え?」



長い沈黙のあと…



藤橋さんは「え?」とだけ…発し……固まった。




「三年前――――貴女の前から姿を消した…同級生…上田 四葉よ。ごめんね…私の葬儀で泣いたって聞いた…ごめんね騙してて」



「うそ……上田さん?!」


やっと、理解できたのか…藤橋さんは手にしていたペットボトルを放り投げ…私に抱きついた!



「うそ!うそ――――…上田さん!上田さん…会いたかった…会いたかった……あぁ…生きてる…本当に上田さんよね?」


抱きつく力は弱く――――衰弱しているのは分かる。


でも、私の全てを確認するような包容は――――私の生きていることを喜ぶ本当の“愛”そのものを感じた。



「本当に――――ごめんね」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ