
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第16章 苦痛とまどろみ
ノートにさっきまで見ていた夢を書く――――。
何度も見ている――――交通事故の夢。
ハンドル操作の誤りで、歩道を歩く通行人を引いてしまう…人身事故…。
何パターンも交通事故の夢は見るものの…
慣れない。
「未來…大丈夫かい?ここは――――…〇〇〇商店街の近くの交差点かな?」
「そうなの?――――私…あんまり外でないし……地名とかよくわからなくて」
書いていて――――場所が特定出来るならそれも書く。
「もし、気になるなら行ってみる?事故を止められるかもしれないよ?」
――――夢を…変えられる…
彼女の言葉に胸がときめく。
「私でも――――救えるかな?」
私はノートの中の出来事を変えたいと常々思っている…でも、勇気もないし――――…その場に行くのも怖い。
