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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第16章 苦痛とまどろみ


「大丈夫――――私が一緒に行ってあげるから…それとも…怖いかい?」



黒羽さんが私の背中をさすりながら聞いてくれる――――…。




「うん――――…怖いかな…その場所に行ったら…私は怖くて何も出来ないかもしれない…」




この間――――事故を防げると思って黒羽さんと夢の場所に行ったが――――私は事故を防ぐことが出来なかった…。


目の前で電信柱にぶつかっていく車に飛び出そうとした私を黒羽さんが抱き止め――――…巻き沿いを回避してくれた…。


居眠り運転の…空しい…事故。


何も出来なかった――――…むしろ、黒羽さんに止めてもらわなかったら…私が跳ねられていたかもしれない…。


電信柱にめり込んだ車は、エアバックが作動するも…追突の衝撃を和らげることが出来ず…運転手よ命を奪った。


深夜の――――…住宅街で起きた突然の事故に、徐々に…人が集まったり、家の中から様子をうかがったり…と、ますます私は動けなくなった…。


そんな私を黒羽さんは優しく抱きしめマンションまで連れてきてくれた。


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