
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第16章 苦痛とまどろみ
「――――いっ…痛い…」
「!?未來?大丈夫――――頭痛いの?」
“あれ?”
と、思った瞬間――――…こめかみ辺りに痛みが走った。
「うん…ごめん――――…頭が…」
「頭痛薬持ってくるね――――…無理しないで映画は後でも見れるし…少し横になってて!」
黒羽さんは慌ててベッドから立ち上がると部屋を出ていった。
――――キスの途中だったのに…
そう思うと…モヤッと脳裏に知らないシルエットが割り込んできた。
「――――え?…えっと……誰……だっけ?」
シルエットだけだから…誰かがわからない。
でも、なんだか……見たことあるような…?ないような?
私はキョロキョロと辺りを見渡す。
夢の中で出会った人かも。
そう思うと――――頭痛がスーと和らいだ。
