
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第17章 至福の箱庭
『ふっ――――…言うなぁ~…』
戸次さんは、そんなに残念そうでない口ぶりで『また、連絡するよ』と、電話を切った。
――――もう、連絡しないで欲しいと…思うが…ボスから言われたら連絡をとらざるおえないのが…なんとも歯痒い。
連絡を終え――――未來のいる部屋に戻る。
すでに寝息をたてている彼女の様子を覗くと…
眉間にシワを寄せ――――苦しそうにしている。
「――――また、怖い夢をみているの?」
寝たら見てしまう…彼女の悪夢は日に日に増えている。
ボスは「彼女は未来を見ているんだよ…うらやましい」と、言うが…
目が覚めてもグッタリしている未來を見るのは心が痛い。
