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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第18章 静かな憎悪が積もる…


「そのお兄様も――――大学…卒業――――あ~…したって話は聞かないが…ご実家にいるのかな?
 天輝(てんき)先生が松原家の跡継ぎと決まって出る幕がないか?ハハハハ」



すると、会話を聞いていた男性が話に入ってきた。


兄の評判は――――すこぶる悪いが俺が…跡継ぎと決まったとたん…俺を持ち上げるため兄を比較対象にする者が多く出てきた。


「兄は――――自分の道を進んでおりますゆえ――――跡継ぎは自然と私になるのです。私は花が好きですから」




――――花が…好き。



この台詞は何度も口にしてきたが……



最近――――口の中が苦く感じる時がある。




多分――――…この糞ジジイのせいだ。



兄と俺を比較する糞ジジイが――――…俺の…口のなかを…苦くするんだ。






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