
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第18章 静かな憎悪が積もる…
好意のある微笑み…。
幼い頃からから向けられる――――…好意の視線…。
自分でも分かっている…
俺の見た目は――――…
花と同等の美しさがあると言うことを……。
ナルシスト――――…
そう言われる事もあるが、大抵の人間が俺を「美しい」だの「カッコいい」だの言ってくるのだ――――自惚れてナルシストに育ってしまうのはしょうがないことだ。
しかし、この年配が多い会場では……若い演歌歌手に入れ込むババァばかりを想像していたから……
少年の後ろにいる女性が見せる微笑みの熱は――――…嫌でも敏感に伝わる。
「わたくし――――教祖様の側係をしております…朝比奈(あさひな)と申します」
頭を下げる女性は、少し大きめの胸を強調する。
