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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第18章 静かな憎悪が積もる…


その強調は俺以外のジジイどもには効果があった――――…紹介しご満悦のジジイは見事に鼻の下を伸ばしていた。


「――――教祖…様…と、言うと…、宗教…ですか?その若さで?」



「私は2代目です――――…先日父が他界しまして…残された信者を放り投げる訳にも行かず――――…母と相談し…私が2代目となりました……若輩者ですのでご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」


丁寧な言葉口調――――…若者独特の初々しい感じのなかに…時折入る低音の重みが――――…少年を少年らしからぬ何かにさせる。





仕草も――――…話し方のテンポも…





おかしなほど…聞き入ってしまう。



少年であって――――少年じゃない…




彼は…




教祖様――――だった。



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