
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第18章 静かな憎悪が積もる…
少年の声にゾクゾクしていたのに…フワッと入ってきた刺激に自分の足元が揺らぐ気がした。
――――ヤバい…
本当にそう思った時――――…
少年の後ろで距離をとり控えている男性に視線が向いた。
身長が高く細身だが…白い衣装の奥に隠れている筋肉質な体つきは……
ボクシングをしていた……兄のように固く――――しなやか…
「彼は…?」
不覚にも――――…俺は少年に後ろの男性の事を聞いていた。
「彼ですか?――――未熟な私を仕事のめんで支えてくれている“野口 清太郎(のぐち
きよたろう )”です」
「野口…清…太郎――――…さん…」
「そうですね…秘書、兼…ボディーガードって感じでしょうか?彼は元格闘家と言う経歴もありまして……母が物騒だからって私に着けてくれたんです」
――――元格闘家…の…ボディーガード…?
俺は再び彼に視線を向ける。
すると、自己紹介されたことで――――俺に頭を深々と下げた。
しなやかで…完璧なスタイル…
