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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第18章 静かな憎悪が積もる…


会場を後にし――――…ロビーに向かうも…


さっきの香りが鼻の中をくすぐり…脳を刺激する。



懐かしい――――…



兄の匂い。



なぜ…



あの男から兄の香りが…?



悩んでも――――…答えは出ない。





「兄さん…兄さん――――…」



我が家では…すでに兄の存在は消され…


松原家は、由緒正しき“華の貴族”に見える。


我が家では異端な…格闘の道を選んだ兄の居場所はここにはない。



――――あの人たちが…追い出した…。


俺が――――…追い出した。





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