
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第18章 静かな憎悪が積もる…
先月も新しい着物を新調していたのに…
「なに?その顔――――この着物は新しく門下に入った家の者からいただいたのよ?」
――――新しく門下…
チラッと家政婦に視線を向けると、サッと視線をそらす。
――――またか…
俺は「そうですか、それは良かったですね」と、だけいい笑顔を返した。
多分…その門下に入った家の“者”は…母の欲の消費のために囲われた…小銭を動かせる何者かなのだろう…。
家政婦の方々が視線を反らす――――と、言うことは…
欲――――の中に…男女の欲も含まれているにちがいない。
我が家は…父も母も――――欲深いもの同士…
欲が深い者だとしたら…
母も
父も――――…
情で動いたりしない…
