
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第18章 静かな憎悪が積もる…
「母さん――――その“華道会”って幼い子供の参加はできましたか?」
「何を言っているの――――…“華道会”は我々身内だってちゃんと手順を踏んでお祖父様の許可がおりた者のみ許される会よ?」
――――そうだよな…小さな子供が参加したと言う話は聞いたことがない。
「なら――――なんで兄さんは…」
「兄…さん――――…って…あの子の事を言っているの?」
一瞬――――キョトンとした顔を見せた母だったが――――“兄”が誰か思い出すと…顔色が変わった。
「あの子は…好き勝手生きて――――我々を困らせ、勝手に大学を辞めて消えたわ」
――――あの子…って…息子だろ?
「兄さん――――大学辞めて何処で何をして…「知りません!あの子は 松原家の恥です!松原家の跡取り貴方と決まったの!人を殴るしか脳のない人間は我が家の子では――――私の子でなくて当たり前です!」
俺が言う前に、食いぎみで言葉を遮り――――怒鳴り付けるように会話を終わらせた母は貢ぎ物である着物を床に投げつけ部屋を出ていった。
「天輝様――――…」
