
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第18章 静かな憎悪が積もる…
着物を片付けると、家政婦たちは各々仕事へと戻っていった。
居間に残ったのは俺は――――「はぁ~」と、大きなため息をはいた。
「お疲れ様でした――――会合もありましたのに…奥さまのかんしゃくにもお付き合いされて――――」
「かんしゃくを起こさせたのは俺の責任だ…どんなに機嫌がよくても…兄の話しとなると――――母はいつもあんな感じになるだろ?」
榎木は紅茶を入れるとマドレーヌと一緒に俺の前に差し出した。
「――――皇輝様が…何処で何をしているのか…わたくしは心配です」
榎木は優しげな視線をマドレーヌに落とした…
――――マドレーヌ…?
俺はよくわからないが…そのマドレーヌを見ながら紅茶に口をつけた。
