
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第18章 静かな憎悪が積もる…
援助が――――切られた?
違う…両親が支払うのをやめたんだ…
代表選考会まで行く兄に――――いくぶんかの価値は見いだしていたのかも…
しかし、怪我でボクシングを辞めたとなると…
価値がないと判断したんだ…
あの人達ならやりかねない。
「兄は――――大学を辞めてから…何をしていたとか…聞いてませんか?実家とは折り合いが悪く…もう何年も帰ってきていないんです」
「――――それがな…住んでたアパートが火災に巻き込まれて…全焼してな…そこから消息が…分からなくて…
俺は――――アイツを突き放すようにここを追い出した身だから…後ろめたくてな…なにもしてやれない――――って、いってる間に…月日ばっかり…たっちまった…」
――――ふざけるな…
兄の手がかりは…プツリと途切れた。
