
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第18章 静かな憎悪が積もる…
「えっと――――本明さん…?」
「流石、日本に数えるほどしか存在しない…【総華督】のお祖父様。
あんなに立派な生け花を拝見したのは生まれてはじめてです――――…と、松原先生…顔色が……大丈夫ですか?野口――――…」
立っている本明に会わせようとソファから立ち上がると――――少しフラついた。
寝不足と食欲不振が続き…顔色も悪かったが――――野口さんが後ろからサッと俺を支えた。
「大丈夫ですか?」
――――あっ…
硬い胸板に触れ――――ドキッとした…。
大学で学生チャンピオンになったときの兄の写真を見せてもらったが――――…
兄の胸板は綺麗に腹筋が割れており――――汗で光る胸筋や上腕二頭筋がかっこ良かった…。
