
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第18章 静かな憎悪が積もる…
脱力し――――やっと…体から力が抜け…
俺たちの体は放れた。
そして――――今にいたる。
時計を見ると…
晩餐はすでに始まっていた。
何度か携帯がなったが――――――――…
無視している。
こんな経験をした後に…
何食わぬ顔で――――晩餐に参加出来るほど俺は器用じゃない。
俺は隣で寝ている野口さんに手を伸ばす。
すると、腕を掴まれ――――そのまま胸の中に囲いこまれた。
「――――もう、時間ですか?」
目を閉じて嫌そうに呟く野口さんの胸に頬を寄せ――――俺は首をふる。
「二次会に間に合えば…大丈夫…まだ、こうしていよう」
「…はい」
俺は再び寝息を立て始めた彼の香りを胸いっぱいに吸い込む。
――――兄さんの匂い…
