
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第18章 静かな憎悪が積もる…
――――その頃晩餐では…
「こ…これは――――?」
「私どもの不動産を管理してくれている方の、行きつけの和食屋の入り口の生け花だそうです」
本明 光立(ほんみょう こうりつ)が、先日送られてきた生け花を――――松原 大樹(まつばら たいじゅ)に見せていた。
それは、松原家独特の生け方であり――――…そこから独自の変化を遂げた…立体的な生け花だった。
「こんな――――生け花を…門下生に教えるわけが…他の流派の者でしょうか?」
大樹は差し出された携帯の画面をまじまじと眺め…下唇を噛んだ。
「あなた――――どうされたの?」
夫の苦虫を噛み締めた顔に不安を感じた妻の安子(やすこ)が近寄り、携帯を覗きこむ。
と、画面を見た安子が「ちょ…あなた!これは?」と、焦りの表情を見せた。
