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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第19章 女神の覚醒


ボーッとテレビを見続けていると、やっぱりウトウトしてしまう。


――――眠りたくない…



そう思っていても…瞼はどんどん重くなり…


私の手からテレビのリモコンが…コトリと落ちる。



――――あぁ…寝てしまう…



体は眠りたいといっているのに…


頭は「寝ちゃダメだ!」と、強い警戒を示す。



しかし、どんどん瞼が降り――――…目の前のテレビの画面が細く……途切れていく。




――――私の…辛抱なし…



結局…




私はソファに体育座りの格好で――――寝てしまった。





――――――――…



またか…



気がつくと…歪んだ音があちらこちらから聞こえてくる。



――――事故?



自分の立っている場所が…アパート?マンションの前だったことに…「夢の中」だと気がつく。




野次馬がごった返す住宅街の一角…




昼間の午前中?



日は頭の上にある――――…



野次馬は『欠陥住宅?』『違うわよ、工事の事故よ!』『ガス漏れらしいわよ?』と、回りで戦々兢々と言い合っている。


その声は私には歪んで聞こえてくる…気持ちが悪い。


目の前の建物が半壊しているのだ。


野次馬の話では――――…昨日、ガスの点検作業中に爆発があったらしい。


劣化により壁の中のガス管から漏れていたガスが点検時の衝撃で爆発したと言われている。



この事故で――――点検作業に入っていた作業員二人が爆発が原因で亡くなったらしい。


ガスの点検員も命がけである。



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