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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第20章 興味のその先


これも、私の“言葉”の恩恵なんだろうけど――――…


最初に声をかけてから…黒羽には上書きはしていないから…初期の“言葉”がいまだに影響しているのかもしれない。




私の能力は――――多分…遺伝である。



祖母は、声で人を操る…そんな巫女がいる村の出身だと…言っていた。


遠縁の女性たちは村の“巫女”として村を守る義務があったため村から出ることは許されなかったらしいが…祖母は力もなく遠縁の娘だと言うことで…出稼ぎの一人に選ばれたらしい。


祖父とはその出稼ぎの職場で出会い恋に落ちた。


その後――――結婚し、出産…



祖母は、自分が怪しげな巫女のいる村※【爾志音古村(にしねこむら)】の出身だと言うことを忘れ…生きた。



だが、孫の私の能力を見て――――…思い出したのだと言う。


祖母は、自分の出身【爾志音古村(にしねこむら)】の事、“言霊”の事を…幼い私に教えてくれた。


そして、


「もし…“言霊”が使えるとしても……その力が有ることを黙っていること」


と、念を押された――――…。


しかし、私は自分の力がどのくらい使えるのか…どういう力なのか…知りたくてウズウズしていた。


小学校の頃――――クラスメイトに使い…いろんな事をスムーズに行ってきた!



私にはストレスのない…学生生活が続いた。



が――――…



その力を隠そう…と、思える事件があった。



【元爾志音古村のお屋敷全焼…車イスの住人が逃げ遅れ焼死】




※“神様の独り言”で出てくる村



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