🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第21章 夢の花
『今回は…酷いなぁ…』
――――え?
歪んだ声が聞こえ…私は慌てて顔を上げた。
そこには、先日も夢の中で見かけた――――吐き気がオレンジの花…
花の知識がないので…花の種類は分からないが…ガーベラに似ているような…
しかし、ガーベラすらも岳さんや美希さんのお店で見失うほどである。
『花――――だ…』
『ここは…夢だよな?また、予知夢か?寝たら毎回見るって言うのも…考えもんだな』
花は、ゆらゆら揺れながら私に話しかける。
『――――ちょっと、前まで見なかった時期もあった気がするんだけど…思い出せなくて…』
『ふ~ん』
花はそっけなく返事をすると、講堂の惨劇を見渡す。
『君も――――今、来たところって感じだね?キョロキョロして…挙動不審だ』
『はっ、花に言われたくない!』
めったにしないツッコミをしたせいか…少し照れてしまう。