🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第21章 夢の花
『あっ!ぶない――――!壁にぶつかる所だった!』
私はぶつかりそうな場面でもとっさに花をかばった。
『あっぶねぇ~…移動は注意しないとだな…』
何度もしたくないなぁ…と、私は思ったが…騒がしい廊下は――――警備員のどなり声と…講師達の活躍で…男が一人の床に押さえつけられていた!
『捕まってるな…』
『そうですね――――…爆発させて満足度したんでしょうか?』
『映画だと、犯人は身体中に爆弾をくくりつけて…「近づいたらこの爆弾を起動させるからな!」って、死を覚悟して爆発させるってのが定番だけど…』
『定番って……超面倒臭い…』
床に押さえつけられている男の手にはなにもなく…
観念したように動かなかった。
悲鳴と怒号は…犯人以外の…野次馬達のものだったらしい。