テキストサイズ

🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第21章 夢の花


犯人は取り押さえられたが――――…抵抗などしていなかった。



よく見ると、犯人の目は濁り…何も見ていないようだった。



『この事件は――――止められない…のかな?』


『…』



花は何も言わなかった。



――――これは…止めたとしても…


この犯人は…


いつか――――この爆弾を何処かで…使う。



そして、誰かは…殺す――――…。




『――――この…犯人を助けないと…』



『え――――…ぇ?』




私は、手にする花を見る。




――――助ける?



誰を?



犯人を――――…助ける?




私は、意外な言葉に唖然とした。





私は…爆弾に巻き込まれる人達を助けられるのか…で、悩んでいたが……



花は『犯人を助けられるか』で…悩んでいたのだ…




ストーリーメニュー

TOPTOPへ