🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第22章 繋がる違和感
「ん?当たってる?――――しかし、マジで大事にしてな…そのハンカチ。
ハンカチも井金さんのこと気にかけてるみたいで…ちょっと、何かしらそのハンカチに宿ってる?のかも――――って、超オカルトじゃねぇ?俺の力!怖くねぇ?」
「こ、怖いです――――な、なんで!?なんで知ってるですか!?この…ハンカチは!この…ハンカチは!」
井金は、ハンカチを握りしめてボロボロと涙をながし始めた!
「ぼ、僕に――――とって…の……最初で最後の……恋…だったんです」
――――ハンカチの記憶だと…そのハンカチは、転校する少女がクラスの皆にと配った…義理チョコのような?他愛もない…挨拶程度のハンカチだったに過ぎない物だ…
しかし、井金にとっては…
二度と戻れない――――…唯一…幸せな学校生活の象徴と言えるものだった。
淡い恋の記憶と…彼女から送られた……薄紫のハンカチ…
「井金さんにとって――――…大事なハンカチ……あの二人にバレなくてマジで良かったっす!」