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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第22章 繋がる違和感


「で――――…耐え難い屈辱を与えられ…井金さんは今にいたる…って訳ですか…」


ハンカチを見つめ涙を流す井金はコクンとうなずき…再び目から大粒の涙を流した――――が、手にしている薄紫のハンカチでは涙を拭わなかった。


見かねた十勝がソッと自分のハンカチを井金に渡した。


「安心しろ――――…今日は一度もトイレに行っていない…今日のハンカチはまっさらだ!」



――――十勝~…そう言う冗談はいいって~の!



しかし、井金はそのハンカチを「ありがとうございます…」と、小声で言うと…何のためらいもなく十勝のハンカチで涙をぬぐった。


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