🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第24章 ガーベラ
ミネラルウォーターで喉を潤すと…ふと、カウンターに無造作に置かれた花束に視線が落ちた。
「花…たば?」
いかにもプレゼントとしてラッピングされている花束がカウンターに置かれている…。
誰が…?
あ――――…戸次さん…
昼間に戸次さんが遊びに来たことを思い出す。
「花束持ってくるとか……意外だな…」
大人で、イケメンで…誰からもモテそうな容姿の戸次さん――――…もちろん、四葉ちゃんともいい感じなのは分かっていたけど……
花束を持って遊びに来るような…性格ではなかったような?
「ロマンチストだったんだ…って、四葉ちゃん……貰った花束…放置って……どんだけ関心ないのよ…」
私はキョロキョロと辺りを見渡して――――花束を飾れるような花瓶を探す。