🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第25章 強い男
僕は鍵を握りしめ――――…
あのロッカーへと足を向けた。
季節は、じめじめとした梅雨に入っていた…。
あいつらを殺せるなら――――…復讐できるなら。
この手で終わらせてやろう…。
あいつらの人生も――――…
僕の――――――――…人生も…
じとっと暑い…空気が僕の頬を撫でる…
目深にかぶったパーカーのフードのせいで…顔回りに熱がこもり更に暑い。
夜中――――…誰も利用しない駅のコインロッカーを目指し足を進める。
もう少しで――――この苦痛から解放される…
解放された僕は…
天国に行けるだろうか…。